過去の詩

調和

僕は角砂糖 考えが甘くて 甘えん坊 心はざらつき 角のある言い方で 強がってばかり 君はコーヒー カフェインが 人にエネルギーを与え 挽きたての香ばしい香りは 人に安らぎを与える 熱く注がれたお湯の温度で 人の心まで温める そんな完璧にみえる君に 人は…

ある女の子

これは夢だろうか ほかにはなにもなく孤独で生きていたこの地に ある日、ひとりの女の子が歩いてきた 不思議さ ここでぼくはひとりぼっちと あきらめていたはずなのに なぜだか来るのを知っていたような気がする ここは 草原 青い空 青い海 ここにあるすべて…

ありふれた後悔

悠久の時の流れに 夥しい死と生が繰り返され 季節は廻り 明日はやってくる 広大な原野で 立ったまま眠るシマウマを 息を潜め狙う飢えた眼光 退屈を嘲笑うのは 悪意という名の秩序 我が宿世に屈する道のみが 眼下に拓かれる 血塗られた挑戦状に おののき 行き…

far niente

高熱に見舞われ 意識が朦朧とする中 見出してしまったのは 高嶺の花であるはずの こんなにも 側にいる君 大好きな その口癖や その仕草が 身近にある悦びを 噛み締める間も無く 今の今まで 気付かないふりを していたけれども 残酷な残像に 悩まされる前に …

君を後ろに乗せ

重いペダルは こぎ始め スピードに乗れば 嘘のよう 君を後ろに乗せてることも 忘れるほどさ 忘れるはずなど ないけどね 互いを必要としてるのに 前輪と後輪は いつも一定の距離 まるで僕たちの 距離のよう 同じ速度で走り続けてたら いつまでたっても 距離は…

新しい朝

冬の終わりの 雪溶け道を とぼとぼと ほどけた靴ひもを 結ぶ気力も失せたまま ポケットに 両手を突っ込み 信号が点滅しだしても 走る気力も失せたまま いつからだろう こんな気持ち 思い出せないほど 些細なきっかけ 靴ひもはすっかり 雪に濡れ ぶり返した寒…

指先の向こう

写真を撮られるのを いつも嫌がっていたあなた 日常で共にいられない二人が 共にいられる僅かな時間を なにげない日常にするために 記念写真を残すことを嫌がった 流星群を見たいと いつも願っていたあなた 日常で共にいられない二人が 逢いたくても逢えない…

時には強く

耐え難い痛みが 永劫に続くかのように 絶え間なく襲いかかり 胸を焦がしていた頃 あなたは現れた 痛みが不意に 峠を越し 代わりに空しさが 横たわった 愛する人がいない それがどれほど 哀しいのか 知らなかったのだ あなたは その激しさの中へ いつのまにか…

思いがけず

ようやく 寒さにも慣れた頃 思いのほか 日は長く 巡りゆく季節は 急ぎ足で 春の訪れの 匂いがした ようやく 孤独にも慣れた頃 思いがけず 速やかに めぐり逢いあなたと 恋に落ちて 春の暖かさ 分かち合った ※2006/02/18 01:19初出

ワンネス

同じ円であるという奇跡 永遠と続くrealize あなたとわたし 共にひとつのspiral ※2005/08/06 15:07初出

やさしい機能

記憶 今では幻と変わらない 不確かな過去でも 真実であると確信させてくれる やさしい機能 希望 今はまだ夢にしか思えない 不確かな未来でも 可能であると確信させてくれる やさしい機能 ※2007/08/05 07:04初出

最近、

2005/3/12 最近、 物思いに耽る時間、、 意外に キライじゃなかったりする。 心って複雑ね。 物思いに耽る私 スネる私 凹む私 ウカれる私 熱くなってる私 どれも大切な私 どんな私も 輝ける未来を 産み出す大切な私

自分の、コトバ

2005/3/11 自分の、コトバ どうせなら、 やさしい言葉を放ちたい。 祈っています 君が君らしくいて 今日も元気でいるのを 信じています 君があの日見せた笑顔を 今日も見せてくれるのを なにもしてあげられない 自分がもどかしくて ふと空を見上げた この空…

何が大切か、ってこと。

2005/3/13 何が大切か、ってこと。 あの頃、ちゃんとわかってた。 無意識に、でもしっかりと・・・。 はじめて海を見た時 きっとその中に入るのが 怖かったんだと思う はじめて雪を見た時 きっとあまりの美しさに こころを奪われたんだと思う はじめて君をみ…

君に、

2005/3/16 君に、 この気持ち 伝わってるかな? つらいことがあったとき 真っ先にあなたの顔が 思い浮かぶ うれしいことがあったとき 真っ先にあなたの顔が 思い浮かぶ そんなあなたがいる この私は、ひとりじゃない

つよがり

2005/3/15 少し 背伸び、 精一杯の 強がり そんな事くらい、 誰よりも自分がわかってる。 あなたの前では 素直になれない この想い 知られるのが恐いから あなたの前では 綺麗でいたい この想い 届いて欲しいから でも やっぱり 今日も また あなたの前では …

あの頃のまま

あなたがなにげなく書いた落書き 今でも僕の財布の中 かわいらしい少女の顔の絵 無邪気な笑顔がどことなく あなたに似ている気がして… 表のレシートの印字は 古いプリクラのように薄くなってしまったけれど、 あなたが書いた絵はあの頃のまま 僕の心の記憶と…

Happy Birthday

*1 目には見えなくても 真昼にも星が輝き続けているように 一瞬たりとも あなたを忘れずにいるよ だから負けそうになった時には 空を見上げてみなよ 見えるだろう ぼくの想いを届けてくれる星たちの輝きが 聞こえるだろう ぼくがあなたのために祈っている声…

悲しい夜には

悲しい夜には ドライブに出掛けてごらん 僕は月になって どこまでも こがね色の輝きを ウィンドウ越しに照らし続けるよ 悲しい夜には 海へ出掛けてごらん 僕は月になって 波を照らし こがね色の輝きを 君のために見せてあげるよ 悲しい夜には 思い出してごら…

逢いに行くよ

傷つけずに済まそうなんて もう思わないよ そんなに器用じゃないんだ あなたを傷つけることを 怖れていたら この胸の思いも届かなくなるから 写真立てのあなたにだけ 素直になるなんて もうやめるよ たとえあなたを傷つけて 「痛い」思いをしたとしても 「逢…

時は流れ去り

降り積もった 雪の重みで 竹はすっかり しなってしまった ところがどうだ 春にはまた 天へと 真っ直ぐに 伸びているではないか だが 覚えておくが良い 我が魂よ 再び戻らない ものの方が この世には はるかに 多いのだ ※2005/03/25 2:00初出

静謐であれば

いくら必死にたくさんの 石を海に投げたところで なにも変わって見えはしない それでも 来る日も来る日も 投げ続けてきた 僕にはそれしかなかった いくら力いっぱい大きな 石を海に投げたところで なにも変わって見えはしない それでも 来る日も来る日も 投…

ずぶ濡れ

ほんとうは自分の居場所なんて ないんじゃないか どこかでそう思ってきた そうさ ぼくはずぶ濡れの野良猫 あしたがあるなんて そんな嘘 信じたりなんかしないよ それでもあなたは 僕に傘にいれようとする おはいんなさい 風邪ひくわよ やさしさなんて 信じな…

ココロ、ミタサレテ

気がつきませんでした こんなにも 傷になっていたなんて 気がつきませんでした こんなにも 愛されたかったなんて 気がつきませんでした こんなにも 正直になれるなんて 気がつきませんでした こんなにも 愛されているなんて 気がつきませんでした こんなにも…

魂のゆくえ

たとえ 有り余る程の財産を 手に入れたとしても たとえ 世界中の人々から 賞賛を浴びようとも 己の魂の訴えを 無視できようものか 高次のあなたは あなたという尊厳を求めている むなしく 満たされぬ 心の穴を 埋めずには いられまい 光を! 光を! 今や誰に…

最高の友

落ち込んでいる私 すねている私 やりきれない私 どれも大切な私 ありのままの私 かけがえのない私 輝ける未来を 作り出すのは この私 今はまだ 思うようにいかなくて 必死にもがいている いつの日にか そんなこともあったね そうやって笑える日がくるよ 冬の…

希望

暗闇の中 ぽつりとひとり 取り残されて 身動きがとれず 怯えてばかり 暗闇の中 目が慣れてくるにつれ 見えてきた輪郭 静かに 耐え忍んで やがて訪れた 内なる光 ※2005/07/23 04:37初出

十一月の雪

数えるほどしか 会えなかった二人でも 見上げればいつも 互いの場所を繋げる空 眺められたはずなのに 綺麗に手入れした爪 褒められないいまま 愚かに時は流れ 十一月の雪は 儚く溶けて まるで僕達の終わりのよう 「いつまでも愛していてね」 の言葉を大切に…