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実際読んで役に立ったものだけに厳選したが、それでも冊数が多くなり長文になり過ぎたので、解説は全て割愛した。 定番スポットは制覇した上級者向け『知っていればもっと楽しめる Amour! フランス旅行術 ガイドブックに載らない達人の知恵50』高橋雅代知っ…
twitterにて@Artssoyさんが発案したhashtag「#本棚の10冊で自分を表現する」。10冊のみという理由。本棚の本を50冊挙げると為人が相当見えてくるような気がしますが、あえて見せない部分を作るからこそ面白い。#本棚の10冊で自分を表現する @Artssoy— Artsso…
本棚にある文芸書の内、入手可能な本から選んだベスト10冊を掲載
SF小説の巨匠レイ・ブラッドベリ。エドガー・アラン・ポーの衣鉢を継ぐ幻想作家を指向していたが、その詩的で感傷に満ちた作品群によって、叙情派SFというSF小説のサブジャンルを確立させた。訃報を知り、美しくも切ない叙情派SFをまとめて読み返したファン…
コンゲームについては、既にWEB上にも十分な情報があるが、con gameはconfidence gameの略で、意味は信用詐欺あるいは取り込み詐欺師で、相手を信用させて詐欺をはたらくことである。一般には、策略により騙したり騙されたり、ゲームのように二転三転するス…
フランス文学とはいわば人間像を探究した文学である。仏文学史上の表現で換言すれば、「モラリスト文学」であるのが特徴といえる。1588年のモンテーニュ『エセー』を嚆矢とし、パスカル『パンセ』、ラ・ロシュフーコー『箴言集』などによって、ブルジョワ貴…
かつて、id:idiotapeさんが書いた「私家版世界十大小説」を皮切りに好きな小説の記事を書くのが流行したことを、今でも時折思い出しては、当時の記事を読み返す。 あれからちょうど2年。振り返るのにはそろそろよい時期かと思い、この1年間で研究してきたフ…
10/20。初出勤日。新天地の通勤電車で読みはじめた「人形愛」という小説。この本を本棚から選び取ったのはただなんとなくに過ぎなかった。 しかし、書き出しの5行程を読み、これは偶然ではないと確信した。 私は玉男を待っていた。玉男は十八歳である。この…
11/6 12:50追記:写真を大幅追加した。また、もし欲しい本があるかたがいましたら、その旨をコメントに書いて頂ければお売りします。 この度、札幌から大阪に引越しする準備の際、現在所有する全ての本を把握出来た。入籍して5日目で転勤を命じられ、3週間後…
本棚の一部を記念撮影しておいた。 どうせなら、古書肆が「売ってくれるなら幾らでも出す」と言ってくれる、 SFや幻想小説や詩集の希少本を晒したいところだけど、 箱にしまいこんでいるので断念。 ここに映っていない数千冊の整理もしないとなあ。 他の方の…
「それにしてもお兄ちゃんって全く年をとらないよね。ドリアン・グレイ?(笑)」誕生日を迎えるたびに思い出す、妹からのメール。 妹といっても、実の妹はいない。 *1 しかしある意味では実の妹以上の親しさをもって接してきた。 「いつか、お兄ちゃんが誰か…
価値観は常に移り変わりゆく。 時代と共に、年齢と共に、経験と共に、状況と共に。 20年のスパンを超えると、「そうでもない」が出てくる。 ちょっと釣られる:finalventの日記 読むと得をする本だと言ってもいいが、長期的に見れば、私がいい例だけど、今は…
トルーマン・カポーティ「ティファニーで朝食を」ティファニーで朝食を作者: トルーマン・カポーティ,村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/02/29メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 89回この商品を含むブログ (178件) を見る当時20歳だったトルー…
その昔、池澤夏樹が文壇に登場した時は村上春樹に影響を受けたのだと分かる作風だった。あれから時が流れ、海外でもHARUKI CHILDRENが増殖し続けている。現在、一般的に春樹チルドレンとされている作家を俯瞰するリストを作ってみた。新海誠監督のアニメ映画…
2007年07月19日02:16 星の王子さまが地球にやってきて狐と出会った時、狐は星の王子さまに言った。 「apprivoiser」 これを“飼い馴らす”と訳す本が多い。 池澤夏樹訳「星の王子さま」は、この語本来の意味である “時間をかけて絆を作る”に近いニュアンスで訳…
12/31〜1/2の3日間WEBにログインせず、フランス象徴詩を読み返していた。*1といっても、以前時代を一新した仏蘭西近代詩の翻訳詩集3冊に書いた4冊(1905年上田敏「海潮音」、1913年永井荷風「珊瑚集」、1925年堀口大学「月下の一群」、窪田般彌「フランス…
エヴァーグリーンの輝きを放つ少女まんがのベストを選んでみた 萩尾望都「ポーの一族」「半神」「11人いる!」「トーマの心臓」「スターレッド」「X+Y」「ウは宇宙船のウ」「百億の昼と千億の夜」「とってもしあわせモトちゃん」「訪問者」「メッシュ」「…
嘗て、自己啓発や仕事術、ライフハック、スピリチュアル関連の書籍ばかりを買い漁っていた時期があった。きっかけは大好きだった人が愛読していた「十二番目の天使」の作者オグ・マンディーノに影響を与えた本を集めたことから。この手のものには、売れてい…
優れた一冊の本には、時代に清新の気を吹き込む力が備わっている。フランスの近代抒情詩や象徴詩をオムニバスした名翻訳書3冊は正に時代を一新した。アポリネール、ランボオ、ボードレール、コクトー、ラフォルグがあれほどまでに優美で雅趣に富んでいるの…
年末にどっと出る一年を振り返る企画。ガイドなんぞ読もうものなら、また芋蔓式に止まらなくなるのは分かっているのだけれど。※題名にリンク おすすめ文庫王国2007年度版 この文庫がすごい! 2007年版 ダカーポ 2008年 1/2号 ダ・ヴィンチ 2008年 01月号 BRUT…
■はてなブックマーク *1 タグ「literature」を含む注目エントリー タグ「文学」を含む注目エントリー タグ「書評」を含む注目エントリー タグ「読書」を含む注目エントリー タグ「books」を含む注目エントリー タグ「book」を含む注目エントリー タグ「novel…
稀覯書(希少な古書籍)を古書肆(古本屋)やネットオークションで探し回ったり、在庫僅少の新刊書籍をオンライン書店で検索したり。買った後に山積みになった本を何とか管理しようとして書架(本棚)を整理したり。三度の飯より読書や書肆めぐりが好きで、活字中…
11/11日にNHKで放映した「星新一 ショートショート劇場」が出来栄えが良かったとの評を見て、見逃したことを悔やんでいたのだが*1「奇妙な世界の片隅で」で「コミック☆星新一午後の恐竜」と「コミック☆星新一空への門」を紹介していた。こちらも面白そうなの…
気付いた人も多いと思うが題は「野性時代」2007年11月号の特集名から。当該号では巻頭特集の他にも、野性時代初登場の伊坂幸太郎や古川日出男、石田衣良による新境地短篇が読める。また、短篇ミステリの愉楽に掲載された有栖川有栖や貴志祐介の短篇も楽しい…
短夜(みじかよ)に密やかに楽しみたい、掌(たなごころ)の小説傑作選。 ブログを書いていて楽しいことのひとつは、アンソロジストになれること。DJのようなコンポジット感覚への愉悦。これほど楽しい作業はない。そして一度書き上げたリストは時と共に移り行く…
日本語の場合、文字と音声の揺曳の様態は容易には容認できない。要は、女は変幻自在だという揚言の用意があるのよ、ということなのか。インドで「ヨーニ」と言えば女陰の意である。つまり揚々たる「陽」ではない。 島弘之氏による倉橋由美子「妖女のように」…
キリスト教関係お勧め書 http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20071028/1193543898 偏り過ぎでは?と思ったので、一般教養として学びたい人に役に立つリストを作ってみた(といっても、もう何年も前に作ったリストの再掲載だけど)。ほとんどがAmazonでは売り切…
次は戯曲か詩だろうか。 http://d.hatena.ne.jp/ryoto/20071023#p2 でもどうやら、まだ戯曲の十大傑作を選んだ人はいないらしい。ならばひとつ私がやってみよう。 私家版世界十大戯曲 http://d.hatena.ne.jp/sl-st/20071023/1193157264 一時期は小劇場評論家…
1.ボリス ヴィアン『うたかたの日々』うたかたの日々 (ハヤカワepi文庫)作者: ボリスヴィアン,Boris Vian,伊東守男出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2002/01メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 215回この商品を含むブログ (92件) を見る 2.レイ・ブラッド…