essay

閉ざされた過去

近頃よくあることだが、目覚まし時計でセットした時刻よりもほんの数分早く目が覚めた。数日前までのような蝉の合唱も収まり、寝室は静まり返っていたせいか、既に日は高かいというのに意識はすぐにははっきりとせず、ぼんやりと未だ覚えている夢の内容を辿…