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新しい朝

過去の詩

冬の終わりの
雪溶け道を
とぼとぼと
ほどけた靴ひもを
結ぶ気力も失せたまま


ポケットに
両手を突っ込み
信号が点滅しだしても
走る気力も失せたまま


いつからだろう
こんな気持ち
思い出せないほど
些細なきっかけ


靴ひもはすっかり
雪に濡れ
ぶり返した寒さが
心まで凍みた


いつまでだろう
こんな気持ち
思いつかないほど
途方に暮れる


夜明けが
オリオン座をゆっくり飲み込み
いつのまにか眠りにおちた僕に
光を照らす




雪は降り止んだ
今朝は昨日より少し暖かい
靴ひもを結んだら
さあ出かけよう


2006/3/24 3:46初出