ありふれた後悔

悠久の時の流れに
夥しい死と生が繰り返され


季節は廻り
明日はやってくる


広大な原野で
立ったまま眠るシマウマを
息を潜め狙う飢えた眼光


退屈を嘲笑うのは
悪意という名の秩序


我が宿世に屈する道のみが
眼下に拓かれる


血塗られた挑戦状に
おののき
行き場の失った気概が
魂を売り渡す


甘美な記憶と
引き換えに


2007/2/13 18:31初出