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人生で最も好きな曲ベスト5と松田聖子

先日、ブコメで「人生で最も好きな曲」のベスト5を選ぶ 際、4位までは全く迷いはなかった。


1位 B.J.トーマス B.J. Thomas 「雨にぬれても Raindrops keep fallin' on my head」
http://youtube.com/watch?v=VILWkqlQLWk&fmt=16
2位 カーペンターズ Carpenters「遥かなる影 Close To You」 バカラック作品が1-2フィニッシュ!
http://youtube.com/watch?v=QUDshT19j8Q&fmt=16v
3位 スタイリスティクス The Stylistics 「誓い You Make Me Feel Brand New」
http://youtube.com/watch?v=Owm5rEEB_YA&fmt=16
4位 ビーチ・ボーイズ The Beach Boys「神のみぞ知る God only knows」
http://youtube.com/watch?v=BC_UILNwWrc&fmt=16


5位にきて、「あの曲もこの曲も入ってないのはありえんな」と決めかねてしまった。
こんな定番ばっかじゃ、lstyさんに「ちょっと般教っぽくないか」と思われるのも癪だなあとか(冗談。


で、ふと思いついたのが荒井由美
うわーこれ最強だろ。
早速、どの曲が邦楽の最高峰に挙げるのに相応しいか、CD引っ張り出して聴きまくった。
というよりも、荒井由美は僕の青春すべてといってもよいのではないかとさえ思える。
翳りゆく部屋」の歌詞の別れの情景の切なさはどうだ!とか、
歌詞なら「海を見ていた午後」に比肩する歌詞があるだろうか!とか、
「あの日にかえりたい」のサウンドプロダクトの斬新さには敵わないとか
http://youtube.com/watch?v=DY6Vkfvct7Q&fmt=16
「中央フリーウェイ」ほどドライブに最適なBGMがあるわけないねとか、
http://youtube.com/watch?v=XHkkYNbDhE8&fmt=16
「ナビゲイター」こそ隠れた名曲の代名詞だよなとか、
http://youtube.com/watch?v=aUrWGybyRL4&fmt=16
「REINCARNATION」のイントロは最強じゃね?とか
http://youtube.com/watch?v=RgDi8wGo8Qk&fmt=16
「空と海の輝きにむけて」に於けるムッシュかまやつのプロデュースワークは鳥肌だよねとか、
http://youtube.com/watch?v=eXa0ygCSxg4&fmt=16
あれこれ考えた末、最終的に5位に選んだのが、「きっと言える」
http://youtube.com/watch?v=rtWNUCHhWIE&fmt=16


そういえばいつだったか、「これ、まんま荒井由美じゃないの?」と、
松田聖子「Bible2」を聴いて驚いたことがある。
小麦色のマーメイド」と「ボン・ボヤージュ」(1984年)が
初期ユーミンのサウンドそのままだからだ。
この2曲は荒井由美のアルバムに入っているべきとさえ思う。


クレジットを確認すると、案の定作曲は呉田軽穂*1
http://youtube.com/watch?v=61KpCa4lDgo&fmt=16
そして、編曲は夫の松任谷正隆だ。
初期のユーミンのサウンドプロダクツの凄さは有名だ。
バックミュージシャンはキャラメルママ(1973-1974)〜ティン・パン・アレー(74-78)の
メンバーつまり
細野晴臣(b)、松任谷正隆(key)、林立夫(ds)、鈴木茂(g.)である。
調べてみると、松田聖子のバックをやはり彼らが務めていた。
彼らの内、細野晴臣鈴木茂は、1970-1972年には松本隆大瀧詠一と4名で
はっぴえんどを結成していた。
その松本隆が初期のヒット曲のほとんどを手掛けている。
大瀧詠一も1981年「風立ちぬ」で作曲・編曲を担当。
http://youtube.com/watch?v=TWjb2xKFAKo&fmt=16
また、細野晴臣は1983年に「ガラスの林檎」、
天国のキッス(カップリングの「わがままな片想い」)」、
1984年に「ピンクのモーツァルト」の作曲を担当している。
リンドラム主体のサウンドでこれも、一聴して細野晴臣だと分かる。
ちなみに中森明菜の1983年「禁区」も細野晴臣だ。
この直後にYMOが出したシングル「過激な淑女」と、そのカップリング
「See-through」は明菜の為に書いたがボツになった曲との事だ。
聞き比べると、たしかにどれもそっくりで興味深い。


ユーミンが作曲(作詞:松本隆 編曲:松任谷正隆)を手掛けたシングルは7曲もあった。
しかもどの曲も1位になっている。当時トップアイドルだったらしいので当然かもしれない。
もしそうでなくても、これらの楽曲のクオリティが高さは驚愕である。(以下リスト)


赤いスイートピー (1982年)
http://youtube.com/watch?v=7b1fnt5_9kc&fmt=16
渚のバルコニー (1982年)
http://youtube.com/watch?v=ia6JB4UVwa0&fmt=16
小麦色のマーメイド (1982年)
http://youtube.com/watch?v=KtMhP31VwyY&fmt=16
秘密の花園 (1983年)
http://youtube.com/watch?v=7GmRECXbs5Q&fmt=16
瞳はダイアモンド (1983年)
http://youtube.com/watch?v=yW2P4TKx21Q&fmt=16
Rock'n Rouge (1984年)
http://youtube.com/watch?v=Uo4Vpb-ur2Y&fmt=16
時間の国のアリス (1984年)
http://youtube.com/watch?v=5FQa_ioHVJg&fmt=16


「Bible2」には他にもユーミンが作曲した「制服」(1982年)が収録しているが、やはり名曲であった。
http://youtube.com/watch?v=5GP93EgC5Lc&fmt=16

松田聖子というと僕が言うまでもなくたくさんヒット曲があるわけど、僕にはアイドルの中で「最初で最後のアルバム・アーティスト」という認識がある。ある時期の彼女はほとんど駄曲なしのアルバムを年に二枚出し続けていた。この時期他にそんなレベルの仕事をしていたのはユーミンくらいだ。81年の「風立ちぬ」から84年「Windy Shadow」あたりまでの曲は今聴いても良かった。

 ユーミン大瀧詠一細野晴臣財津和夫原田真二来生たかお佐野元春、、日本のポップス史に残るソングライターたちが競い合うように曲を書いていたわけだから、クオリティが悪いはずがない。81年〜84年の彼女のアルバムは、”日本のポップスの良質なショウケース”としてもっと再評価されていいと思う。

 個人的には、最近細野晴臣の提供楽曲をチェックしていることもあって、久しぶりに聴いた「ガラスの林檎」にはちょっと感動してしまった。何か「極めた」というか、誰もいない到達点にいったかのような感覚の作品だ。それから、あらためて大村雅朗さんというのは凄いアレンジャーだったと思った。


2008-09-02 松田聖子 : ボズ日記