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遠距離

tale romance

「あなたも猫を飼えばいいのよ。
 寂しくなくなるよ。」
   
何を言っているんだ。
一体誰のせいで寂しがり屋になったのか
まるで分かっていない。
そんな本音は心に仕舞い込み、答える。
  
「そうだなあ。ぼくは・・・
 あなたの飼い猫になりたい」
「えー。あなたが猫なら大変。
 餌代が高く付きそうだもの」
「きっとね。その代わり、
 寂しくなくなるよ」
 
どうやら、ぼくが味わったのと、
同じ思いをしたようだね。
 
「意地悪」の声がいつになく
寂しそうだもの。