フィルム・ノワール映画ランキングベスト150

1940〜50年代のアメリカ映画の素晴らしさを知らない人に伝えたくて、これまでもスクリューボール・コメディ映画、MGMミュージカル映画、メロドラマ映画のランキングを掲載してきた。
今回は映画のジャンルとしては定義が非常に曖昧なサブジャンル(というよりスタイル)であるフィルムノワールのベスト150作品を選んでみた。*1
順位は映画の優劣ではなく、FILM NOIRらしい特徴を強く持つ順とした。その為、ヒッチコック作品は一本も入っていない。
犯罪映画にはミステリー、スリラー、サスペンス、アクション、ニューロティック、ハードボイルド、ギャングスター、バイオレンス、スパイもの、法廷もの、泥棒もの、詐欺もの等のサブジャンルがあるが、ここでは、スタンバーグ監督が先鞭をつけた1930年代のギャングスター映画(「汚れた顔の天使」「暗黒街の顔役」「彼奴は顔役だ」)を元祖とする500本以上もある暗黒映画作品から、後に香港ノワール、ネオ・フィルム・ノワール(「羊たちの沈黙」)を撮ったシネアスト達に多大な影響を与えた歴史に残る名作を厳選した。犯罪映画のマスターピースとしてDVD/Blu-rayソフトを買っても絶対後悔しないトップ30作品にはamazonのリンクも付けた。
ノアール映画の隠れた名作群が、日本未公開&DVD/Blu-rayソフト未発売作品の状況であるが、邦題が存在しない入手困難な作品は、このランキングからは除外した。*2
　
次点：「さらば、ベルリン」スティーヴン・ソダーバーグ監督 (2006)
150位「小さな兵隊」ジャン＝リュック・ゴダール監督 (1960)
149位「悪徳」ロバート・アルドリッチ監督 (1955)
148位「ショック集団」サミュエル・フラー監督 (1963)
147位「ナイアガラ」ヘンリー・ハサウェイ監督 (1953)
146位「ハメット」ヴィム・ヴェンダース監督 (1982)
145位「ゼロへの逃避行」ジョン・Ｖ・ファロー監督 (1959)
144位「L.A.コンフィデンシャル」カーティス・ハンソン監督 (1997)
143位「大時計」ジョン・ファロー監督 (1948)
142位「マカオ(犯罪都市マカオ)」ジョセフ・フォン・スタンバーグ/ニコラス・レイ監督 (1952)
141位「スラムダンス」ウェイン・ワン監督 (2004)
140位「東京暗黒街・竹の家」サミュエル・フラー監督 (1955)
139位「ロング・グッドバイ」ロバート・アルトマン監督 (1973)
138位「堕ちた天使」オットー･プレミンジャー監督 (1945)
137位「悪の神々」ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督 (19)
136位「三人の狙撃者」ルイス・アレン監督 (1954)
135位「出獄」ヘンリー・ハサウェイ監督 (1948)
134位「暗黒の恐怖」エリア・カザン監督 (1950)
133位「生れながらの殺し屋(執念の男)」ロバート・ワイズ監督 (1947)
132位「脱獄者の叫び」ジョセフ・Ｈ・ルイス監督 (1953)
131位「北の橋」ジャック・リヴェット監督 (1981)
130位「深夜の歌声」ジーン・ネグレスコ監督 (1948)
129位「第三暗黒街」ジョセフ・Ｍ・ニューマン監督 (1954)
128位「アルファヴィル」ジャン＝リュック・ゴダール監督 (1965)
127位「闇の曲り角」ヘンリー・ハサウェイ監督 (1946)
126位「ハメット」ヴィム・ヴェンダース監督 (1982)
125位「新ドイツ零年」ジャン＝リュック・ゴダール監督 (1991)
124位「夜までドライブ」ラオール・ウォルシュ監督 (1940)
123位「黄金の腕」オットー・プレミンジャー監督 (1955)
122位「影なき狙撃者」ジョン・フランケンハイマー監督 (19)
121位「熱い夜の疼き」フリッツ・ラング監督 (1952)
120位「ヒッチ・ハイカー」アイダ・ルピノ監督 (1953)
119位「悪の対決」アラン・ドワン監督 (1955)
118位「口紅殺人事件」フリッツ・ラング監督 (1956)
117位「恐怖の土曜日」リチャード・フライシャー監督 (1955)
116位「筋金（ヤキ）を入れろ」アンリ・ドコアン監督 (1955)
115位「バロッコ」アンドレ・テシネ監督 (1976)
114位「コンクリート・ジャングル」ジョセフ・ロージー監督 (1960)
113位「組織」ジョン・フリン監督 (1973)
112位「疑惑の渦巻」オットー・プレミンジャー監督 (1949)
111位「十字砲火」エドワード・ドミトリク監督 (1947)
110位「勝負(かた)をつけろ」ジャン・ベッケル監督 (1961)
109位「裏切りの街角」ロバート・シオドマク監督 (1949)
108位「情無用の街」ウィリアム・キーリー監督 (1948)
107位「上海ジェスチャー」ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督 (1941)
106位「月光の女」ウィリアム・ワイラー監督 (1940)
105位「成功の甘き香り」アレクサンダー・マッケンドリック監督 (1957)
104位「ピアニストを撃て」フランソワ・トリュフォー監督 (1960)
103位「悪魔の往く町」エドマンド・グールディング監督 (1947)
102位「仁義」ジャン＝ピエール・メルヴィル監督 (1970)
101位「Ｇメン対間諜」ヘンリー・ハサウェイ監督 (1945)
100位「仕組まれた罠」フリッツ・ラング監督 (1954)
99位　「ガラスの鍵」スチュアート・ヘイスラー監督 (1942)
98位　「暗殺者のメロディ」ジョセフ・ロージー監督 (1972)
97位　「深夜復讐便」ジュールス・ダッシン監督 (1949)
96位　「T-Men」アンソニー・マン監督 (1947)
95位　「夜歩く男」アルフレッド・ワーカー監督 (1948)
94位　「雨の訪問者」ルネ・クレマン監督 (1970)
93位　「アリバイなき男」フィル・カールソン監督 (1952)
92位　「脅迫者」ブレティン・ウィンダスト(ラオール・ウォルシュ)監督 (1951)
91位　「非情の時(無情の時)」ジョセフ・ロージー監督 (1956)
90位　「秘められた過去(アーカディン／秘密調査報告書)」オーソン・ウェルズ監督 (1955)
89位　「パリの灯は遠く」ジョセフ・ロージー監督 (1976)
88位　「暗黒への転落」ニコラス・レイ監督 (1949)
87位　「白いドレスの女」ローレンス・カスダン監督 (1981)
86位　「狼は天使の匂い」ルネ・クレマン監督 (1972)
85位　「リスボン特急」ジャン＝ピエール・メルヴィル監督 (1972)
84位　「死の接吻」ヘンリー・ハサウェイ監督 (1947)
83位　「サムライ」ジャン＝ピエール・メルヴィル監督 (1967)
82位　「ボウイ＆キーチ」ロバート・アルトマン監督 (1974)
81位　「ラ・スクムーン」ジョゼ・ジョヴァンニ監督 (1972)
80位　「暗い鏡」ロバート・シオドマク監督 (1946)
79位　「死刑執行人もまた死す」フリッツ・ラング監督 (1943)
78位　「何がジェーンに起ったか？」ロバート・アルドリッチ監督 (1962)
77位　「日曜日が待ち遠しい！」フランソワ・トリュフォー監督 (1982)
76位　「ビッグ・ヒート／復讐は俺にまかせろ」フリッツ・ラング監督 (1953)
75位　「暗黒街の帝王レッグス・ダイヤモンド」バッド・ベティカー監督 (1960)
74位　「裸のキッス」サミュエル・フラ監督 (1964)
73位　「幻の女」ロバート・シオドマク監督 (1944)
72位　「チャオ・パンタン」クロード・ベリ監督 (1983)
71位　「ミラーズ・クロッシング」ジョエル・コーエン監督 (1990)
70位　「殺人地帯Ｕ・Ｓ・Ａ」サミュエル・フラー監督 (1961)
69位　「記憶の代償」ジョセフ・Ｌ・マンキウィッツ監督 (1946)
68位　「殺し屋は放たれた」バッド・ベティカー監督 (1956)
67位　「マン・ハント」フリッツ・ラング監督 (1941)
66位　「拾った女」サミュエル・フラー監督 (1953)
65位　「哀愁の湖」ジョン・M・スタール監督 (1945)
64位　「条理ある疑いの彼方に」フリッツ・ラング監督 (1956)
63位　「非情の罠」スタンリー・キューブリック監督 (1955)
62位　「その女を殺せ」リチャード・フライシャー監督 (1952)
61位　「罠」ロバート・ワイズ監督 (1949)
60位　「街の野獣」ジュールス・ダッシン監督 (1950)
59位　「緋色の街／スカーレット・ストリート」フリッツ・ラング監督 (1945)
58位　「チャイニーズ・ブッキーを殺した男」ジョン・カサヴェテス監督 (1976)
57位　「暗黒街の女」ニコラス・レイ監督 (1958)
56位　「影の軍隊」ジャン＝ピエール・メルヴィル監督 (1969)
55位　「殺しの分け前／ポイント・ブランク」ジョン・ブアマン監督 (1967)
54位　「アスファルト・ジャングル」ジョン・ヒューストン監督 (1950)
53位　「さらば愛しき女よ」ディック・リチャーズ監督 (1975)
52位　「死への逃避行」クロード・ミレール監督 (1983)
51位　「ふるえて眠れ」ロバート・アルドリッチ監督 (1965)
50位　「無謀な瞬間(レックレス・モメント／愛と欲望の罠)」マックス・オフュルス監督 (1949)
49位　「ボディ・アンド・ソウル」ロバート・ロッセン監督 (1947)
48位　「恐怖省」フリッツ・ラング監督 (1944)
47位　「浜辺の女」ジャン・ルノワール監督 (1946)
46位　「ガス燈」ジョージ・キューカー監督 (1944)
45位　「孤独な場所で」ニコラス・レイ監督 (1950)
44位　「天使の顔」オットー・プレミンジャー監督 (1952)
43位　「ギャング」ジャン＝ピエール・メルヴィル監督 (1966)
42位　「沈黙の女ロウフィールド館の惨劇」クロード・シャブロル監督(1995)
41位　「歩道の終わる所」オットー・プレミンジャー監督 (1950)
40位　「拳銃貸します」フランク・タトル監督 (1942)
39位　「エヴァの匂い」ジョセフ・ロージー監督 (1962)
38位　「らせん階段」ロバート・シオドマク監督 (1945)
37位　「青い戦慄」ジョージ・マーシャル監督 (1946)
36位　「都会の牙」ルドルフ・マテ監督 (1949)
35位　「恐怖のまわり道」エドガー・Ｇ・ウルマー監督 (1945)
34位　「危険な場所で」ニコラス・レイ監督 (1951)
33位　「ブロンドの殺人者(さらば愛しき女よ/欲望の果て)」エドワード・ドミトリク監督 (1943)
32位　「男の争い」ジュールス・ダッシン監督 (1955)
31位　「現金に手を出すな」ジャック・ベッケル監督 (1954)
30位　「悪の力(苦い報酬)」エイブラハム・ポロンスキー監督 (19)