2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

そのセンスに魅かれて、また恋に落ちるんだ

「ここ。ヴァイオリンがよく歌ってるでしょ」 「歌う?」 「そう。カンタービレ」 興奮しながら熱く語り、曲に合わせ 「トゥルットゥトゥルトゥ、ルー」と口ずさみながら、 エアギターならぬエアヴァイオリンをかき鳴らしまくる。 僕は狂気じみたその光景を…

調和

僕は角砂糖 考えが甘くて 甘えん坊 心はざらつき 角のある言い方で 強がってばかり 君はコーヒー カフェインが 人にエネルギーを与え 挽きたての香ばしい香りは 人に安らぎを与える 熱く注がれたお湯の温度で 人の心まで温める そんな完璧にみえる君に 人は…

ある女の子

これは夢だろうか ほかにはなにもなく孤独で生きていたこの地に ある日、ひとりの女の子が歩いてきた 不思議さ ここでぼくはひとりぼっちと あきらめていたはずなのに なぜだか来るのを知っていたような気がする ここは 草原 青い空 青い海 ここにあるすべて…

からっぽの部屋

変わらないこと。 畢竟は、そこに自分の弱さと強さを見出すことになる。 追憶の内に永遠を冷凍保存しようと、 無理を承知で、変わらないという奇跡を探している。 変わらない想いを託した歌を聴きながら。 <朝>「もしもし。出発までの時間に聞いてほしい曲…

怖いと逢いたいは似てる

「だって、台風で怖いと大切な人が大丈夫なのか気になるでしょ?」 *1 「このカーディガンの匂い、好きになっちゃった」 「なにその変態宣言w」 「だって抱きついたときのあなたと同じ匂いがするんだもの」 *2 的外れな発言に 辟易することもあるけれど、 油…

みそひともじで綴った相聞歌〜ケータイメール篇

2005/6/22 8:12 件名 おはよう。 夕べは気の利いた返事をしようと いろいろ考えてたら、携帯握ったまま 眠ってしまいました(笑) 東京は今日も雨です。 2005/6/22 8:40 件名 そうだったの(^_^) その気持ちが嬉しいよ “雨の中僕にメールをする君に恋に落ちてる…

いつか、あの人と

いつか愛する人と行きたいレストランがある。*1 散歩がてら山の手の小さなレストランまで歩く。ひとりでカウンターに座ってシーフード・ピザを注文し、生ビールを飲む。一人の客は僕しかいない。(中略)運ばれてきたシーフード・ピザには「あなたの召し上が…

ありふれた後悔

悠久の時の流れに 夥しい死と生が繰り返され 季節は廻り 明日はやってくる 広大な原野で 立ったまま眠るシマウマを 息を潜め狙う飢えた眼光 退屈を嘲笑うのは 悪意という名の秩序 我が宿世に屈する道のみが 眼下に拓かれる 血塗られた挑戦状に おののき 行き…

far niente

高熱に見舞われ 意識が朦朧とする中 見出してしまったのは 高嶺の花であるはずの こんなにも 側にいる君 大好きな その口癖や その仕草が 身近にある悦びを 噛み締める間も無く 今の今まで 気付かないふりを していたけれども 残酷な残像に 悩まされる前に …

君を後ろに乗せ

重いペダルは こぎ始め スピードに乗れば 嘘のよう 君を後ろに乗せてることも 忘れるほどさ 忘れるはずなど ないけどね 互いを必要としてるのに 前輪と後輪は いつも一定の距離 まるで僕たちの 距離のよう 同じ速度で走り続けてたら いつまでたっても 距離は…

新しい朝

冬の終わりの 雪溶け道を とぼとぼと ほどけた靴ひもを 結ぶ気力も失せたまま ポケットに 両手を突っ込み 信号が点滅しだしても 走る気力も失せたまま いつからだろう こんな気持ち 思い出せないほど 些細なきっかけ 靴ひもはすっかり 雪に濡れ ぶり返した寒…

指先の向こう

写真を撮られるのを いつも嫌がっていたあなた 日常で共にいられない二人が 共にいられる僅かな時間を なにげない日常にするために 記念写真を残すことを嫌がった 流星群を見たいと いつも願っていたあなた 日常で共にいられない二人が 逢いたくても逢えない…

神の見えざる手

Date: 21 Jul 2007 13:34:39 Subject: 神の手 こんにちは!お久し振りですね〜びっくりしました! 元気にしてますか? 正直私はあれからどの位経ったのか忘れる位 日々過ごしてました。 (中略) 台風が過ぎ去った沖縄の空の雲の隙間から 神の手が現れ太陽が現…