ブログへの反応を、直コメではなくブクマコメに書く理由

何でわざわざ、そのままコメントが付けられるブログでブクマコメ使うの?後で読むとか自分用のメモに使うのはわかるけど、どうもそれはタグに指定することはあってもブクマコメに使うことはないみたいだし。何か主張があるとか、コメントでやればいいことをしてる。

http://d.hatena.ne.jp/subon/20071008/1191860371

自分用のメモとしてタグで検索していて、ブクマコメでは情報検索による参照をしていないのは指摘通り。
しかし、だからといって意味が無いこともない。
直コメは、記事の筆者および記事の読者のために言及しているが、
ブクマコメは、自分およびはてブユーザのために言及している。


1. 自分のためにブクマコメを書く

タグを使いジャンル別に検索するのとはまた別に、自分の履歴や軌跡を振り返りたいときにもはてブを見直すこともある。

はてブはコレクションとして使っている。本やCD、DVDのコレクションと同じ。情報も、それに対する自分の考えも、自分自身で管理したい。手元に置いておきたいものは、レンタルではなく、購入するように。

直コメでは、その記事のPermalinkにしか自分の意見が残らないから、そのコメントを後で自分で参照したいときは、結局、そのPermalinkをブクマすることになる。それでは二度手間になるから、ブクマコメをはなから選ぶことになる。
但し、記事の筆者に自分の反応を伝えたいが筆者がはてブユーザでない場合は、自分のブクマしてことを筆者に伝えないとならないので、同じく二度手間になるのだが…。

レンタルよりもコレクションの素晴らしい点は、好きなときに眺めたり、取り出したりして、楽しめること。
「1年前はどんなことを考えていたかな?」と、時系列に並んだブクマを読み返す。ブクマコメを残してあると「ああ、この時、自分はこんなふうに感想持ったのか」と自己再発見できる。自分のブクマコメから学んだり、教えられることもある。意見や感想は、その時々によって変わるものだから。
また反対に、基本的資質や性格は変わらないからこそ、既知の情報に再度教えられるケースもある。


2. はてブユーザのためにブクマコメを書く

よい記事があった場合、「最高です」とコメント欄に書くより、「最高だから見て」とブクマコメントで書く方が、多くの人に読まれる。それに比べ、コメント欄は返事必須だし、アクセス増えない。

http://b.hatena.ne.jp/kokorosha/20071009#bookmark-6123945

自分のコレクションには自信がある。被fab数の多寡がコレクションの価値を決定するのではない。自分への確かな信頼と信念が、コレクションの価値を決定する。

とはいえ、自分にとって価値の高いものが、誰かの役に立つことはやはり嬉しい。今のところパブリックモードにしているのは、心のどこかで人の役に立ちたいと考えているからだ。

「最高だから見て」と多くの人に広めたいほど記事に感銘を受けることがある。
そんな時に、直コメで「感動しました」と書くのは、ごく一般的だし、それにより、筆者への励ましとモチベーション向上に役立つであろう。
それだけでなく、更により広く筆者の功績を称えたいのであれば、直コメやトラバよりも、ブクマコメの方が効果的だと思う。(儀礼的無関心という話もあるのだが…)
それに、言及したい記事にたとえ数百とブクマがついたとしても、ブクマコメがあればその記事のブクマコメTOPページに必ず残るので、「最高だから見て」という自分の賛辞が埋もれることはない。


最後に、直コメを書かない(書けない)理由について。

ブログは、その管理者の城であり、独自の世界だ。
常連読者と共に、日々構築してきた世界を、たったひとつの記事を読んだだけでは、その記事本文に関しての言及をするのに勇気がいる。
過去記事やプロフィールにもきちんに目を通しておかないと、という思いになる。
そこに無闇に足を踏み入れ、世界を壊したくないという思いが、直コメを書くことを躊躇させる。

その意味で、冒頭に引用した記事の最後にある「もっと気楽に」という主張には、救われる思いがした。


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