I miss you like crazy

「情熱的な思いは熱病みたいなもので、一時的な感情よ」
 
そんなことはない、と否定する代わりに
悪戯に歪めた口元を見つめる
 
 
冗談、冗談、と謝るときに
つい手を握るのも
 
寒いね、と言いながらも
地下通路を通らずに寄り添い歩くのも
 
終電時間を過ぎたことに気付かないほど
たくさんおしゃべりするのも
 
別れ際になるとそれまでと打って変わって
無口になるのも
 
さっきまで会ってあんなに話していたのに
またすぐに電話したくなるのも
 
 
いずれ醒めてしまえば
露と消えると言うの?
 
 
平熱に戻るときが来たら
愚かな自分を笑うだろうか
 
思った通りね、とあなたはまた
口を歪めるのだろうか

  
いつかそんな寂しい日が訪れるとしても
臆せずこの瞬間に感じている思いを届けよう
 
思いがけず熱病に共鳴したあなたがくれた
メールを時折読み返しながら