自分語りが止まらない女性をおとなしくさせるのに最も効果的だった方法

先日の「当たり前のことが案外できていないと思った日常の1コマ」 はてなブックマーク数 で当初予定していたのが上のタイトル。
仄めかしの記事なのに意外にも反応があったので、たまには背景の種明かしもしてみようと思う。


先日の記事を会話部分だけにした理由は次の3つ


1.セールス論から恋愛論に発展させると無為な反発を生む可能性がある

2.扇情的なタイトルと内容になり釣り記事と誤解される可能性がある

3.(ブログを書くスタンスとして)閲覧者が自由に感想を持てるように説明を排除したい


3については次の記事で言及するとして、ここでは本来書きたかった主旨である恋愛論について補足を書く。


まず、あの会話は実話である。くだんの記事では僕ばかりが語っているが、普段は僕がほぼ聞き役に徹している。
一般的に女性は話を聞いてもらいたいそうなので、異性にはなるべく親身になって耳を傾けるように気を付けている。
実は人の話を聞くのは好きだし、買い物につきあうのもその人の趣味が分かって楽しい。


しかし、甘えられるのは得意ではない。これは自分が他人に甘えるのが苦手だからかと思うのだが、
「ねえねえー、あのさー」という枕言葉がつく話は大抵鬱陶しい要求であることが多い。
どうしてこうも自分がいかに愛されているかを四六時中確認したがるのだろうか。
平生から僕は誰かの良い面を見つけたらストレートに表現する傾向があるから過剰期待をさせてしまっているのかもしれない。
それにしても「どれくらい好き?」とか毎回訊かれると「僕を信用していないの?」と言い返したくなる。
僕が最も傷つくのは、信頼している相手から信頼されないことだからだ。


信頼していると自分の中では決めていても、常に表現してもらえないと不安に思うのは、自信がないからではないか?
もっと自分自身を好きになってみてはどうか?というつまらない説教をしたこともあった。
それでも、彼女の鬱陶しい要求は治まらなかった。
いつしか「おまえ、ほんとウザキャラだよな」が僕の口癖となった。


不安な人に対して、その人の足りないことを挙げても益々不安が増すばかりだ。きっと褒めて伸びるタイプなのだろう。
どうしたら安心してもらえるのかとあれこれ考えることが多くなったときに起きた出来事が、例の洋服の買い物だったわけだ。


あの会話以来、「どれくらい好き?」と訊かれることは無くなった。
店員の接客に対して言った言葉だからこそ、素直にその内容を受け容れられたのであろう。
もし、あれが、彼女に向けられた言葉だったら、きっと不安になるだけで心に届かなかったに違いない。


しかし、彼女がウザキャラであることには変わりはなかった。