2007-01-01から1年間の記事一覧

表現力を育てる場所から吹いてきた風

たったひとつ、自分の腹にある本当のことばを言うために、いったい、いくつの、不本意な言葉を、言わなければならないのだろう。 自分の腹をぐるぐるしているもの、それが何か、まだ自分でもわからない。 わからないまま、言ってみる。 言いたいことと、ちが…

「サイトをやって得たもの:それはたったひとこと、でも自分を変えたひとこと」を考えてみた

サイトをやって得たもの:それはたったひとこと、でも自分を変えたひとこと : うぃんぐで取り上げられた言葉を興味深く読んだ。最も自分に近いものはブコメにあった。 yumizou『自分が得た一番のものは「憧れの人から温かい言葉を頂いたこと」が一番大きい』…

希望

暗闇の中 ぽつりとひとり 取り残されて 身動きがとれず 怯えてばかり 暗闇の中 目が慣れてくるにつれ 見えてきた輪郭 静かに 耐え忍んで やがて訪れた 内なる光 ※2005/07/23 04:37初出

海外ドラマ、韓国ドラマ ベスト50&日本の連ドラ ベスト10

TVドラマは長いので当たり外れを事前にしっかりおさえてから観賞したいが、信頼できる批評サイトがまだまだ少ない。このジャンルに於いては今のところ専門誌を紐解いたほうが良さそうだ。それならばと、海外テレビドラマシリーズと韓流ドラマの泣ける感動…

十一月の雪

数えるほどしか 会えなかった二人でも 見上げればいつも 互いの場所を繋げる空 眺められたはずなのに 綺麗に手入れした爪 褒められないいまま 愚かに時は流れ 十一月の雪は 儚く溶けて まるで僕達の終わりのよう 「いつまでも愛していてね」 の言葉を大切に…

寂しさのゆくえ 〜idiotapeさんへの私信〜

そのうちに いずれまた この寒さにも 慣れてゆけるだろうに今のこの瞬間の寒さが 容赦なく僕を破壊するあれほどまでに幸いだった 思い出をかき集めて温めるも このまま眠ってしまいそうだよ 僕のウェブライフにとって、id:idiotapeさんのブログはこれからも…

最愛の一冊と至福の読書空間

気付いた人も多いと思うが題は「野性時代」2007年11月号の特集名から。当該号では巻頭特集の他にも、野性時代初登場の伊坂幸太郎や古川日出男、石田衣良による新境地短篇が読める。また、短篇ミステリの愉楽に掲載された有栖川有栖や貴志祐介の短篇も楽しい…

理想の美術館〜好きな画家/イラストレーターと絵画作品まとめ

art

今回は絵画の中で、個人的に偏愛している画家やイラストレーターとその主な美術作品のリストを作成してみた。 ★が特に好きな画家。 ※国名の略称は、希=ギリシャ/瑞=スイス/白=ベルギー/墺=オーストリー/西=スペイン/捷=チェコ/丁=デンマーク/愛=アイルランド…

「マフラーの巻き方をおさらいできる6サイト」に紹介されていない定番サイト11

秋恒例のマフラーの巻き方のはてブホッテントリ入りですが、今年は「マフラーの巻き方をおさらいできる6サイト:一秒後は未来」がエントリ。このうち5サイト(「woolly Warmer:Sony plaza style」(リンク切れ)/「マフラーの巻き方:PIERROT」/「冬のおしゃれは…

アニメ映画ランキング ベスト70 & OVA/OADベスト20

2012/1/5追記:この記事はデータが古くなったので、新たに書き直しました。最新のランキング記事は、こちらです ↓ 泣ける・感動の名作アニメ映画おすすめランキング2012版ベスト120 & OVA/OADベスト30 劇場版ジャパニメーション ベスト70 「機動戦士ガンダム…

スクリューボール・コメディ、ソフィスティケイテッド・コメディ、ロマンティック・コメディ映画傑作選

私の好きな映画100選 - Where Sweetness and Light Failedに触発されて、映画で最も好きなジャンルであるscrewball comedy/sophisticated romantic comedyの名作・傑作を選んでみた。「生きるべきか死ぬべきか」エルンスト・ルビッチ監督生きるべきか死ぬ…

ほんとはずっと

第1章 思わず目を逸らした。 いつもの悪い癖だ。 思いも寄らず視線が合うと 反射的にしてしまう。 きみの表情からは、 僕がそこにいることへの驚きと、 「元気?」と訊ねているのが、 一瞬のうちに読み取れた。 予想外のきみの反応に、 僕もまた驚き戸惑い…

僕がはてダを始めたたったひとつの理由(またはセルクマをする理由)

自分にとって最高に読みたい記事は、自分にしか書けないから。

短編小説・掌編名作、傑作選367

短夜(みじかよ)に密やかに楽しみたい、掌(たなごころ)の小説傑作選。 ブログを書いていて楽しいことのひとつは、アンソロジストになれること。DJのようなコンポジット感覚への愉悦。これほど楽しい作業はない。そして一度書き上げたリストは時と共に移り行く…

書評で韻を踏む 〜優しい書評のための嬉遊曲〜

日本語の場合、文字と音声の揺曳の様態は容易には容認できない。要は、女は変幻自在だという揚言の用意があるのよ、ということなのか。インドで「ヨーニ」と言えば女陰の意である。つまり揚々たる「陽」ではない。 島弘之氏による倉橋由美子「妖女のように」…

一般教養として聖書から学ぶための最適書

キリスト教関係お勧め書 http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20071028/1193543898 偏り過ぎでは?と思ったので、一般教養として学びたい人に役に立つリストを作ってみた(といっても、もう何年も前に作ったリストの再掲載だけど)。ほとんどがAmazonでは売り切…

キュートでラヴリーでチャーミング! 私家版女性ヴォーカルPOP名曲25選

ほんとは早く短編小説のリストを書きたいのだけれど、ふと思いついたので忘れないうちにアップ。実を言うとタイトルの前半部分の文字を並べたかっただけだったり。人気オムニバスCD「WOMAN」よりも選曲ジャンルの幅を狭め、キャッチーでモータウンっぽいポッ…

雨が降る日は

雨が降る日は家であなたを思い出す 「私、究極の雨女なの。雨は好きよ」 と告げたときのあなたの眼差しを思い出す 雨が降る日は家で忘れじの曲を聴く あなたの好きだった曲は 孤独な現実を残酷なまでに知らせてくれる 雨が降る日は家で読みかけの本を読む あ…

私家版・世界十ー大戯曲+日本六大戯曲

次は戯曲か詩だろうか。 http://d.hatena.ne.jp/ryoto/20071023#p2 でもどうやら、まだ戯曲の十大傑作を選んだ人はいないらしい。ならばひとつ私がやってみよう。 私家版世界十大戯曲 http://d.hatena.ne.jp/sl-st/20071023/1193157264 一時期は小劇場評論家…

私家版世界五十大CD+日本十大CD+三大ジャケ買いCD

俺的名盤10盤 ダブルインパクト表・裏 http://d.hatena.ne.jp/idiotape/20071021/1192973348 またしても便乗。タイトルは私家版より俺的のほうがよかったのかな? The Isley Brothers 「メロウ・アイズレーズ」メロウ・アイズレーズアーティスト: アイズレー…

永遠の名曲 -オールタイム・ベスト-

あとでジャンル分けしようとまだ整理中だが、id:idiotapeさんにインスパイアされたので、カオスのままアップ(あとでジャンル分けする) The Spiral Starecase「More Today Than Yesterday」 Nick Lowe「Cruel To Be Kind」 Elvis Costello「Oliver's Army」…

私家版世界十大小説 + その他ジャンルをいくつか

1.ボリス ヴィアン『うたかたの日々』うたかたの日々 (ハヤカワepi文庫)作者: ボリスヴィアン,Boris Vian,伊東守男出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2002/01メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 215回この商品を含むブログ (92件) を見る 2.レイ・ブラッド…

いまはただ

新しい世界を掴むために からっぽにしないといけない、と聞いた僅かでも毒の入ったグラスに水を注いでも、それは飲めない 一旦はからっぽにしてからでないと 器を綺麗にしてからでないと 哀しい記憶を無駄にしないために 手放さないといけないと聞いた故郷を…

ブログへの反応を、直コメではなくブクマコメに書く理由

何でわざわざ、そのままコメントが付けられるブログでブクマコメ使うの?後で読むとか自分用のメモに使うのはわかるけど、どうもそれはタグに指定することはあってもブクマコメに使うことはないみたいだし。何か主張があるとか、コメントでやればいいことを…

ふとした瞬間

人の心は一筋縄ではいかないから、 決めた(或いは決められた)事柄に対し、 ふと壊したくなる衝動が起こる瞬間がある。今の自分を何故か伝えたくなる気持ちが沸いたり、 かつての恋人や友人の近況を知り、そこから、 現在の自分の在り方や軌跡を確かめたく…

奇妙な味の短編ベスト5

「チョコレート工場の秘密」の映画化以来、広く知名度が上がった短編の名手、ロアルド・ダール。 代表的な短編集である「あなたに似た人」を久々に手にとって、解説に目を通すと、田村隆一さんの選ぶ奇妙な味の短編ベスト5が。これは嬉しい。自分用メモにエ…

月影に濡れ

きっと忘れない あの夜に射した優しい影向かうべき胸などなくても 同じ朝が来なくても秋の冷たい空気に お似合いな ひんやりとした記憶